信州が誇る景勝地「上高地」
UAV搭載型グリーンレーザーにより、毎年、計測検証を行っています。
現地の様子
技術者のこだわり
河川のフィールドでは、延長数kmにおよぶ区間で、網状の河川地形や河畔林、堤防などの形状を計測する必要があります。
これまでは、地上からトータルステーションなどを用いて、数人・数十日かけて実測を行っていました。
また、安全上の理由から、河川内流水部の形状調査は非常に苦労していました。
当社では、水中部も計測可能となる「グリーンレーザースキャナ」(T-DotGREEN)を使い、河川の計測を行う事ができます。
UAV(ドローン)搭載型のレーザースキャナにより、地形を3次元的に計測し、広範囲にわたる地上部・水中部の点群を、同時に取得します。
計測した点群データを処理して「標高段彩図」「等高線」「CS立体図」などを作成することにより、地形と水路を3次元で明瞭に可視化することが可能となります。
「グリーンレーザースキャナ」を用いて3次元計測することで、様々なメリットがあります。
① 立体的に河川形状の把握ができる。
② 堤防や水底の地形計測を自由に行うことができる。
③ 樹木の生えている箇所でも、その下の地形を可視化することが可能。
④ Before/Afterを確認することで、堆積/洗掘の傾向を把握。
この手法を用いることで、河道内の土砂移動量、樹木群の繁茂体積計測、2時期偏差による河道変状、橋脚等不可視部分の洗掘状況等の把握が可能となります。
さらに、河川管理で必要な、河道維持管理作業の効率化、定量的データ蓄積による判断の高度化が可能となります。
アンドーでは、この計測手法の精度検証、データ管理を継続的に行っています。
【計測データ】
・松本市上高地・梓川上流、徳沢~横尾約3kmの河道・周辺流域
・UAV搭載型グリーンレーザ 60,000Hz/s,30走査/秒,角度60.0°
・対地高度100m,対地速度5m/sで計測
・現地作業は2日間
データ
所在地 | 長野県松本市安曇上高地 |
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業務期間 | 2019.09~2021.06(継続中) |
担当支店 | 松本 |
概要 | UAV(ドローン)搭載型のレーザースキャナにより、地形を3次元的に計測、広範囲にわたる地上部・水中部の点群を、同時に取得します。 地上部の計測に強い「近赤外線レーザースキャナ」のほか、水中部も計測可能となる「グリーンレーザースキャナ」、高精細な画像取得が可能となる「高解像度カメラ」を併用して、広範囲を高精細に計測することが可能です。 計測は、松本市及び上高地町会の関係各位の協力を頂いて行っています。 【使用機材】 ・UAV: Matrice600、Matrice300RTK ・レーザー: LiAir(近赤外線)、T-DotGrenn(グリーン) ・カメラ: ZENMUSE P1 |
計測のフィールドは、信州上高地。北アルプスに囲まれた絶景の中でのシゴトです。
観光客の方にもたくさんお会いしますが、何度訪れても本当にいい場所です。
作業基地は、徳沢ロッヂ。山小屋とは思えない夕食・朝食のクオリティで、感動します。
上高地でシゴトした後の、美味しいご飯とビール、最高です。